初心者・若年ドライバーに多い事故と原因

 4月に入り、新入社員が入られた企業様も多いかと思います。新入社員の中にはこの春免許を取得し、ドライバーデビューしたという初心者ドライバーもいるのではないでしょうか。運転経験の浅い初心者や若年ドライバーは、交通事故に関わる割合が高いと言われています。そこで今回は、初心者・若年ドライバーに多い事故とその原因、運転指導のポイントについてお話したいと思います。

初心者が起こしやすい事故

運転免許取得後1年以内の「初心運転期間」のドライバーに多い事故を紹介します。

1:衝突事故

2204_1_1.jpg 初心者ドライバーはスピードを出しがちで、前方車両との車間距離が短くなる傾向があります。前方車両との距離を見誤ってブレーキを踏むタイミングが遅れ、追突事故を起こすケースが多くなっています。

2:夜間事故

2204_1_2.jpg 初心者・若年ドライバー以外でも夜間は交通事故が起こりやすい時間帯ですが、運転に不慣れな初心者・若年の方は視野が狭くなる傾向があるため、より一層周囲が見えていない場合があります。また夜間は交通量が少ないため、ついスピードを出してしまいがちになります。

3:カーブ時の衝突

2204_1_3.jpg カーブはどのぐらいの速度で曲がるか、どのタイミングでどのぐらいハンドルを切るかなど状況に応じて対応する必要があります。経験の浅い初心者・若年ドライバーは十分な減速をせずカーブへ侵入し、対向車や建物などと衝突する傾向があります

初心者ドライバーが注意したいポイント

 まずは初心者・若年ドライバーが注意すべきポイントをご紹介します。プライベートの場合とは違い、業務で車に乗る時には自分の運転が企業イメージにも繋がる可能性があります。車体に社名が入っていなくても、制服、名札、荷物などから会社名が分かってしまうこともあります。企業ドライバーとしての自覚を持ち、行動を見直してみましょう

1:車の操作方法を確認

2204_1_4.jpg まずは運転する車の操作方法を確認しましょう。これから業務で使用する車は、日頃乗っているマイカーとは操作方法が違うかもしれません。運転中に慌ててパニックに陥らないためにも、事前の確認をお願いします。特にサイドブレーキやシフト操作は様々なタイプがあるのでしっかり確認しましょう。その他、エアコン、ライト、ウィンカー、ワイパーの位置と操作方法も事前に把握しておくと安心です。

2:運転に集中できる環境を作る

ハンドルを握っている最中は運転操作に集中できるよう準備を整えましょう
例えば次のような事を注意してみてください。

  • フロントガラスをきれいにし、良好な視界を確保する
  • ミラーやシートの位置を最適な位置に調整する
  • ナビは出発前に設定し、運転ルートは事前に確認しておく
  • 運転中はラジオや音楽はなるべく聴かないようにする
  • スマートフォンをドライブモードやマナーモードにし、鞄の中へ入れる
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3:広い道を選び、無駄な車線変更はしない

2204_1_5.jpg 対向車とすれ違うのが難しいような狭い道は、運転に慣れない初心者には不向きです。運転ルートを設定する時にはなるべく道幅の広い場所を選び、無駄な車線変更や急なハンドル操作などはしないようにしましょう。ルート選びに迷ったら、上司や先輩ドライバーに必ずアドバイスを仰ぎましょう。

4:余裕をもって運転する

2102_1_7.jpg 時間やルート確認で心に余裕がなくなると、焦りで事故を起こすリスクが高まります。特に初心者・若年ドライバーは運転に不慣れなこともあり、必要以上に焦ってしまいます。焦りは安全不確認やハンドル操作の誤りを引き起こします。時間に余裕を持った移動スケジュールを立てて、早めに出発するようにしましょう

初心者ドライバーへの運転指導のポイント

 安全運転管理者や先輩社員は、入社してきた初心者・若年ドライバーへどのように指導すればいいのでしょうか。ここでは指導時に注意したいポイントをお伝えします。

1:確認すべき対象を教える

2102_1_4.jpg 信号のない交差点等で「人も車も来ないからそのまま進行しよう」と安易に判断すると、大きな事故につながる危険性があります。初心者・若年ドライバーには先にある危険を知ってもらうため、経験を交えてあらゆる交通場面で「危ない」と感じた体験談を交えながら教えましょう
 例えば信号のない交差点で「人や自転車、車が交差する道路では急な飛び出しがある可能性がある」と安全確認すべき対象を教えましょう。常に危険が潜んでいるかもしれないと、先の危険を予測して指導しましょう。

2:声を出して安全確認を行わせる

2102_1_5.jpg 安全確認すべき対象を意識づけるために声出し確認は効果的です。確認すべき対象を理解せず、目視だけで確認していると「なんとなく確認した」という習慣がついてしまい、見落としが発生する危険性があります。「対向車が来ない」「周囲に人がいない」ことを目で見て、「対向車よし」「歩行者よし」と声に出して安全確認するように指導しましょう。

3:周囲の目を意識させる

2204_1_6.jpg 業務中の交通事故は会社に損害を与えるだけでなく、社会的な責任も問われるものであることを認識させる必要があります。また、事故に至らずとも運転マナーの悪さが企業のイメージを損なう場合があるなど、企業ドライバーとしての自覚を意識させるようにしましょう

4:運転に慣れるまでは同乗する

2204_1_7.jpg ここまで説明してきた安全運転のポイントを、運転に慣れるまでは助手席に同乗して伝えるようにしましょう。運転前には必ず「不安な事や難しいと思うことがないか」を尋ね、新入社員の話にしっかり耳を傾けましょう

最後に

 初心者や若年ドライバーが起こしやすい事故や注意したいポイントについて紹介してきましたが、運転に慣れているベテランドライバーたちがパッシングなどで彼らを煽るような態度を取っている現実もあります。あおり運転と同様、後続車からのプレッシャーは焦りを誘いトラブルや事故を誘発します。どんなドライバーも最初は初心者です。もし道路を走行中に初心者マークを付けていたり、運転に不慣れな挙動をしている車に遭遇したら、思いやりを持って接しましょう。そして彼らを指導する立場になった場合も、根気強く思いやりを持って接することを忘れないようにしましょう。