安全な車線変更を行うコツ!

 2車線・3車線の道路を走行していると、目的地にたどり着くまでに一度は車線変更の必要に迫られるでしょう。車線変更は隣車線の車と車の間へ入り込む必要があるので、タイミングを誤ると交通事故に繋がる危険が伴う操作です。そこで今回は、車線変更時に想定される危険と安全でスムーズな車線変更の仕方についてお話したいと思います。

車線変更時に起こりうる危険

 2015年中、車線変更時に車と衝突した交通事故を道路形状別に見たときに、速度が出やすい「直線(一般単路)」が最も多くなりますが、交差点より30m以内の「交差点付近」も全体の19%を占めており、交差点の手前で慌てて車線変更をしている事が想定できます。

2006_1_1.jpg
※上図出展:公益財団法人交通事故総合分析センター 平成27年度版「交通事故統計年報」

 進路方向別で見ると左右ともほぼ同じ割合で発生していますが、方向によって想定される危険が異なるようです。右への車線変更は右車線の車の流れに合わせ、加速が必要な場合が多くなります。その時、右車線を走る車との動きと距離を見誤ると接触する可能性があります。速度が早くなるほど接触時の衝撃が強くなるので、ハンドルを取られて周りの車に次々当たる多重事故や、壁や路肩等に激突する重大事故が起きる可能性があります。
 一方、左への車線変更は運転席から見て左の前方、側方~後方にかけて死角が発生し、安全確認がしづらくなります。死角部分の安全確認不足により、側道を走り抜けてきたバイクなどと接触する危険があります。

安全に車線変更をするには

 ここまで紹介したような事故を起こさないためには、安全で無理のない車線変更が必要不可欠です。ここで改めて安全な車線変更の方法をおさらいしましょう。

1:周囲の状況を確認する

2006_1_2.jpg
 車線変更の前に、自車周辺の様子を一度確かめましょう。道路の混雑状況や交通の流れを確かめ、安全に車線変更できるスペースが自車周辺にあるかを判断します。ルームミラーやドアミラーだけの確認にとどめず、必ず自分の目でも確認するようにしましょう。

2:ウィンカーを出して意思表示、再度安全確認

2006_1_3.jpg
 車線変更できそうだと判断したら、ウインカーで周囲の車へ車線変更の意思表示をします。少なくとも3秒以上点灯させてから移動開始しましょう。ウインカーが点灯している間に、もう一度安全確認をします。走行中の車線の前後を確かめた後、変更したい車線の安全をドアミラーと目視で確かめます。
 バックミラーやドアミラーで確認できる範囲には限りがあり、死角が存在します。死角の部分は目視で直接安全確認します。特に、左への車線変更時は路肩をすり抜けるバイクの存在に注意しましょう。

3:車の流れに合わせて移動開始

2006_1_4.jpg
 周囲の安全が確認できたら、いよいよ車線を移動します。急に車線変更せず、ゆっくりと余裕を持って車線変更を行います。周りの車と速度を合わせながらハンドルを切り始め、車体が真横に並行移動するようなイメージで移動しましょう。この時、前方を見つつドアミラーで移動する車線を確認しながら移動するのがポイントです。ハンドル操作は滑らかに車線移動する事を心掛けながら、手首でゆっくりと押すイメージで行いましょう。急ハンドルは厳禁です。

クルマが車線変更を支援!

 注意を払うポイントが多いせいか、車線変更が苦手という方は免許を取ったばかりでなくとも少なくないと思います。しかし最近の発売された車についている「運転支援機能」の中には、車線変更をサポートする機能もあります。
 トヨタ自動車のブラインドスポットモニターは、見えにくい後方車両を検知してドライバーの運転支援を行います。隣の車線を走る車両をレーダーで検知し、ドアミラーで確認しにくい後側方を走る車と急接近する車を感知すると、ドアミラーについたインジゲーターが点灯して知らせます。他のメーカーでも同等の機能が採用されています。

最後に

 安全な車線変更の仕方と最新の安全機能についてお話しましたが、紹介した車線変更支援機能はあくまでも後方確認を支援するもので、ドライバー自らの安全確認とハンドル操作の必要があります。機能を過信せず、ドライバーは確実な安全確認と無理のない車線変更を意識しましょう。
 もし車線変更が難しい場合には無理に車線変更を行わず、そのままの車線を走行して別のルートで目的地を目指すことも検討し、衝突事故を回避する運転を心掛けましょう。