キムラユニティーの車両管理BPO

ガソリンと軽油の入れ間違いに注意!知っておきたい基礎知識と対処法

はじめに

 燃料には「レギュラー」「ハイオク」「軽油」などの種類がありますが、それぞれ性質が異なるため入れ間違えると重大なトラブルにつながることがあります。では、もしガソリンスタンドでガソリンと軽油を誤って給油してしまった場合、車にはどのような影響が出るのでしょうか。今回は、その危険性と対処法について解説します。

入れ間違いになる原因と危険性

なぜ入れ間違いが起こるのか

2603_1_1.png 自分で給油する「セルフ式ガソリンスタンド」の増加も入れ間違いの一因となっています。セルフスタンドでは自分で給油機を操作するため焦っていたり、思想中だったりすると注意が散漫になりがちです。また、「軽自動車=軽油」という誤った思い込みなど、燃料名の印象に引っ張られるミスもよくあります。普段乗らない車やレンタカーなど、慣れていない車種を使用するときほど、間違いが起こりやすいのが特徴です。

注意すべきポイント

2603_1_2.png 現在の軽自動車は全てガソリンエンジンです。一方、軽油ディーゼルエンジン専用の燃料であり、軽自動車へ軽油を入れるとエンジンが正常に作動しないだけでなく、燃料系統にダメージを与える可能性があります。(軽油はガソリンに比べて揮発性が低く、気化しにくいため、ガソリンエンジンでは正常な燃焼できないためです。)近年では環境性能の高い「クリーンディーゼル車」が増加しており、国産・輸入車ともにディーゼル車の選択肢が広がっています。その結果、それまでガソリン車に乗っていた人が習慣でガソリンを入れてしまうといった入れ間違いのケースも見られます。

間違った燃料を給油してしまうとどうなる?

ガソリン車に軽油を入れてしまった場合

2603_1_3.png ガソリン車のエンジンは、軽油のような重い燃料を燃やす構造になっていません。そのため、給油してしまうとエンジンがかからない異音がする、黒い煙が出るなどの症状が現れます。無理に走行を続けるとエンジン内部が損傷し、高額な修理が必要になることもあります。

軽油車にガソリンを入れてしまった場合

2603_1_4.png ディーゼル車(軽油車)は高温高圧で燃料を圧縮して燃焼させる仕組みのため、ガソリンを入れると燃料ポンプが焼き付く恐れがあります。また、インジェクターと呼ばれる精密部品が破損しやすく、こちらも修理費が高額になるケースを多くみられます。


エンジンをかける前に入れ間違いに気がついた場合

2603_1_5.png もっとも重要なのは「エンジンを絶対にかけない」ことです。エンジンをかけずにスタンドのスタッフへ相談し、その後はレッカー移動、燃料タンクの洗浄(ドレン作業)などの対応が必要となります。エンジンを回さなければ、最小限の作業で済むことがほとんどです。

給油後、走行中に気がついた場合

2603_1_6.png まず大切なのは、できるだけ早く安全な場所に停車をすることです。無理に走行を続けず、路肩や駐車場など安全を確保できる場所に車を止めましょう。停車したら、速やかにエンジンを停止し、再始動しないことが重要です。エンジンをかけ続けたり、再度始動したりすると、誤った燃料が車両全体に循環し、燃料ポンプやインジェクター、エンジン内部に深刻な損傷を与える恐れがあります。その後は、ロードサービスへ連絡し、必ずレッカー移動で対応してください。

ガソリンと軽油の入れ間違いを防ぐために

 ガソリンと軽油の入れ間違いは、ちょっとした注意で確実に防げるトラブルです。給油前に「1秒だけ」燃料表示を確認する習慣を身につけることで、大きな損害を未然に防ぐことができます。「給油口に貼られたラベルをしっかり確認する」「車内に燃料種類をメモしておく」「給油前に必ず一呼吸おく」など簡単な工夫でミスを防げます。特に社有車の場合は、社内ルールとして「給油前のダブルチェック」を定めると効果的です。

また、ガソリンスタンドでは、種類ごとにノズルの色が決められています。

2603_1_7.png・レギュラーガソリン・・・赤
・ハイオクガソリン・・・黄
・軽油・・・緑

これらの色に合わせたステッカーを車の給油口に貼るなど、防止グッズも販売されています。入れ間違いが心配な方にはおすすめです。

 

最後に

 社有車で燃料の入れ間違いが起きると、会社全体に影響する損害が発生します。タンク洗浄等の修理費はもちろん、車両が使用できない間の業務遅延代車手配コストなど、目に見えないロスも積み重なります。万が一、走行中に故障や事故につながれば、コンプライアンス上の影響も軽視できません。日頃から燃料管理を徹底し、「会社の資産を扱っている」という意識を持つことが重要です。トラブルが起きると誰しも突然の状況に驚き、つい慌ててしまうものです。想定外の出来事に直面してから落ち着いて判断するのは簡単ではありません。しかし、いざという時に冷静に状況を把握し適切な行動がとれるようにするため、事前に正しい知識を身に付け、対策をしておくことが大切です。