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どう変わる?2026年の道路交通法改正

 ここ数年、日本の道路交通ルールは少しずつ、しかし確実に変化しています。とはいえ、「結局、何がどう変わるのか」と問われると、具体的な内容までは把握できていない ―そんな方も多いのではないでしょうか。本コラムでは、2026年から施行される道路交通法の一部改正について、押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

 

2026年からの道路交通法改正の背景

2602_1_1.png 2026年から予定されている道路交通法改正の背景には、自転車に関わる事故・トラブルの増加や交通ルールの受け止め方の違い、さらには生活道路における事故の減少が思うように進んでいないことなど、いくつかの課題が指摘されています。今回の法改正は、車・自転車・歩行者が行き交う住宅街や生活道路において、より安心して通行できる環境づくりを目指すものです。変更点を知っておくことで、日常の移動や運転にも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。

 

改正ポイント① 自転車の交通ルール厳格化

2602_1_2.png 2026年4月からの法改正では、自転車の交通ルールにも大きな変更が予定されています。特に大きな話題となっているのが、自転車の交通違反に対する「青切符」制度の導入です。「青切符」とは、正式には「交通反則告知書」と呼ばれるもので、比較的軽微な交通違反に対して交付される告知書のことです。


■対象になる主な違反行為

・信号無視【反則金:6,000円

・携帯電話の使用等(保持)【反則金:12,000円

・一時不停止【反則金:5,000円

 2026年の法改正により、これまでは警告や指導にとどまっていた違反行為に対して、反則金が科せられるようになります。改正後は自転車も明確に「車両の一種 として扱われる意識が求められます。

 

改正ポイント② 車が自転車を追い越す際のルール新設

2602_1_3.png 自転車のルールが厳しくなる一方で、 車が自転車などの右側を通過する際のルールが見直されます。道路交通法が改正され、2026年5月23日までに「自動車等が自転車等の側方を通過する際における規定」が新たに整備されます。
 車が自転車を追い越す際は、十分な間隔をとるか、難しい場合は十分に減速して通過することが求められます。減速や間隔について、明確な決まりはありませんが、速度は「自転車の速度の5km〜10km上回る速度」で、間隔は「1.5m以上の側方間隔を空ける」ことが推奨されています。また、自転車にも可能な限り左側端に寄って通行することが求められます。車対自転車の交通事故で、自転車の右側に車が接触するケースが増えていることが、法改正の理由です。

 

改正ポイント③ 生活道路での法定速度引き下げ

2602_1_4.png 2026年の法改正では、生活道路での法定速度が大きく変わります。「生活道路」とは、センターラインや中央分離帯のない、道幅5.5m以下の狭い道路のことです。2026年9月から、生活道路の法定速度を30km/hに引き下げる改正道路交通法が施行される予定です。今回の改正により、 従来の法定速度である60km/hからの大幅な引き下げとなります。これまで、制限速度が曖昧な生活道路が問題視されていましたが、「生活道路は低速が前提」 という考え方が明確になります。

今回の見直しで、特に意識しておきたいのが、これまで何気なく走っていた住宅街の道です。標識がないからといって、つい速度が出てしまいがちですが、そんな「慣れた道」での運転が、これからは30km/hを超えないよう、より慎重さを求められる場面が増えていきます。

 

新しい法令対策で何に気を付ければいいの?

2602_1_5.png 2026年の道路交通法改正では、通勤の際や休日の移動に自転車を利用されている方は「自転車も車両であり、青切符の対象になる」という事を充分に認識する必要があります。
 また自転車を追い越す際の新ルールや生活道路の法定速度30km/hへの引き下げをしたことにより、これまで以上に速度管理や自転車・歩行者への配慮が求められます。生活道路の法定速度が30km/hに引き下げられると、従来と同じ感覚でルートを組んだ場合、遅延や速度超過のリスクが高まります。日常的に通行しているルートや所要時間を見直して、余裕を持ったスケジュールで組み直す必要が出てくるでしょう。

 

最後に

 2026年に予定されている道路交通法改正では、自転車の交通ルールの厳格化をはじめ、車が自転車などを追い越す際のルールの明確化、そして生活道路における法定速度の見直しなど、私たちの日常に関わる変更が幅広く盛り込まれています。こうした改正は、決して取り締まりを強化すること自体を目的としたものではなく、事故を減らし、道路を利用するすべての人がより安心して行き交える環境を整えるためのルールの整理と言えるでしょう。新たなルールを正しく理解しておくことは、運転者にとっても、自転車や歩行者にとっても、トラブル回避のための重要なポイントとなります。新しいルール正しく理解し、 改正後も安心して道路を利用できるようにしていきましょう。