テレマティクスとは?車両管理活用のメリット・デメリット

 コロナ禍で新しい生活様式や営業スタイルを求められるようになり、移動に関しても効率・安全を見直して新しい付加価値サービスや技術が求められています。そんな中、近年注目されているのがテレマティクスです。そこで今回は、テレマティクスがどんな技術か、モビリティサービスや車両管理に与えるメリットや注意点などをお話したいと思います。

 

テレマティクスとは

2405_2_1.png テレマティクスとは、電気通信(テレコミュニケーション)と情報処理(インフォマティクス)を組み合わせた造語で、車などの移動体に通信システムを利用してサービスを提供することの総称です。車両におけるテレマティクスとは、通信機能を車に取り付けることで常に外部と双方向に繋がる事の出来る「IoT」のひとつとされています。

 ネットワークを通じて相互に情報交換や制御できるこの仕組みを利用し、現在では様々なサービスが提供されています。その中でも「企業の車両管理」への利用は、車両管理者の業務軽減が期待されています。

 

車両管理にテレマティクスを導入するメリット

車両管理にテレマティクスを活用することで、企業にもたらされるメリットをご紹介します。

 

1:社用車のオンライン管理

2405_2_2.png 社用車の稼働状況、時間経過とリンクした位置情報、運転者情報などがインターネットに接続した端末上で一元管理できるようになります。車両位置や動向がリアルタイムで確認できるだけでなく、走行距離や走行時間、速度など様々な情報がひと目で確認できます。このようなデータを管理・活用することで「目的地までの所用時間」や「このドライバーは長距離運転になりそう」など確認すべき情報が瞬時に分かります。

また、リアルタイム情報以外では、運転者情報の管理をすることで免許証の期限切れも確認できます。車両管理のうっかりミスを防ぐことができ、運用効率を維持する効果も期待できます。

 

2:エコドライブ・コスト削減

2405_2_3.png モビリティ社会において重要な「エコドライブ」に関しても、テレマティクスは役立ちます。リアルタイムで社用車の位置情報・走行データや状態を一元管理できるため、遠回りの走行ルートチェック、長すぎるアイドリング、エンジンのオンオフ、アクセルワークまでテレマティクスで取得したあらゆる車両データを燃費情報とリンクさせることも容易です。

 車両の動きを最適化できれば、エコドライブの実現とコスト削減に結びつけられます。長時間アイドリングやエンジンのオンオフ管理は、副次効果として無駄な休憩(さぼり)防止にも繋がります。また、走行ルートや車両稼働状況の可視化は配車・営業効率のアップにも繋がります。例えば余剰、低稼働率の車両を、車両が不足している別の営業所へ回す事ができます。

 

3:従業員の業務効率向上(働き方改革)

2405_2_4.png テレマティクスサービスでは、直行直帰の勤怠管理及び労務管理もオンラインで行えます。うまく利用することで従業員が出社する必要がなくなるので、柔軟な働き方に繋げることができます。

 道路交通法で記入義務のある運転日報も自動作成できるので、入力ミスや勘違いがなく確認作業も簡略化できます。そのため、安全運転管理者の業務負荷も軽減されます。

 

4:安全運転・法令順守

2405_2_5.png 急加速や急減速、急ハンドルといった危険挙動を検知してアラート通知することで、事故防止につなげることができます。また、業務車両が危険な運転をしていると周囲の人や顧客へネガティブな印象を与えます。違反や危険運転を繰り返す従業員の洗い出しもテレマティクスがあれば容易です。1日の運転状況をデータとして抽出できるので、安全運転管理者がこの結果をもとにドライバーへ適切な指導をすることができます。

 

テレマティクス導入の注意点

テレマティクスのメリットをお伝えしてきましたが、もちろんデメリット・注意点もあります。ここでは導入時に注意したいポイントをお伝えします。

 

1:運転手からの反発

 テレマティクスは車両管理者にとって利便性が高く社用車管理が楽になりますが、一方で運転手からは「常に行動を監視されている」という感覚に陥ります。そのため導入時は不満や反発の声が上がることも少なくありません。そのため、取得した情報の管理・活用についてのルールを明示する、「運転手を守り、より働きやすさを向上させるため」というメリットを伝えるなど、理解を深めていく必要があります。

 

2:コスト面

 テレマティクスは導入までにコストがかかります。デバイス購入費や通信料、システム利用料、機器の取付工賃などを含めた初期費用や、サービス利用の月額費用を負担していく必要があります。導入コストは企業によりますが、機器導入費用や通信費・基本運用料など合わせて1台あたり数千~数万円程度かかります。当然社用車の台数が多いと導入コストは嵩みます

最近では低価格でリース車両やレンタカーにも後付け可能なデバイスも提供されているので、御社の状況に応じてサービスを比較検討してみるのはいかがでしょうか。

 

3:個人情報漏洩の可能性

 テレマティクスがあまり普及していない原因の一つに、個人情報管理に関し懸念があるからとも言われています。直行直帰で社用車を自宅に持ち帰った場合や社用車通勤を許可している場合、車両位置情報が取得できることにより、運転手のプライバシーに関する情報が取得できてしまう場合があります。

従業員の安全を守るためとはいえ、業務時間外の車両情報取得・管理はプライバシー侵害に該当することも考えられます。導入時には、徹底した個人情報の管理明確なルールの策定が必要になります。

 

最後に

 エコドライブや働き方改革、スマートモビリティなど、現代モビリティ社会の中でテレマティクスサービスは欠かせないものになりつつあります。多機能なサービスだけに導入メリットとデメリットを踏まえた上で、自社の環境にマッチした導入するサービスや機器やデータ活用方法を決定していくことが大切です。

 

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