輸送や送迎、営業用など、事業に欠かせないものとして自動車を活用している企業も多いでしょう。
自動車の維持・管理には、当然ですがコストがかかります。
できればコストを抑えながら、安全かつ効率的に車両を使用・管理していきたいものですよね。
そこで今回は、企業の社用車の維持費について、その目安と削減のポイントについて解説していきます。
1. 社用車にかかる維持コストとは?

まずは、社用車にかかるコストについて、状況ごとにその内訳や目安を知っておきましょう。
1-1. 購入の場合の内訳
社用車購入の場合には、まず購入時にかかる初期費用があります。
一括・ローンどちらにしても、
- 購入代金
- 自動車取得税
- 重量税
- リサイクル料金
といった初期費用の用意が必要になるでしょう。
さらに、継続して必要な費用として、以下のようなものが挙げられます
- 自賠責保険・任意保険などの保険料
- 自動車税
- 燃料費
- 高速道路などの料金
- 定期的な点検・メンテナンス代金
- 車検代金
また、企業で複数の社用車を利用する場合には、車両管理にも人員が必要になり、人件費がかかりますね。
1-2. カーリースを利用する場合の内訳
企業では、社用車にカーリースを利用することも多くあります。
社用車用の法人リースの場合、車を所有するわけではないため、購入時にかかる初期費用はもちろん必要なく、自動車税・自賠責保険料なども支払う必要がありません。
ただし、リース料金はこういった諸費用も考慮し上乗せされて決められているため、支払い総額で考えると、購入よりも高くなるとされています。
また、プランによってはメンテナンス費用もかかりませんが、
- 任意保険料
- 燃料費
- 高速料金
などはもちろん必要になります。
毎月の費用が分かりやすく、車両管理の手間が削減しやすいというのが、カーリースのメリットですね。
1-3. 社用車の年間維持費目安
購入の場合とリースの場合、また走行距離などの利用状況によっても異なりますが、普通車を1台保有した場合の年間維持費は、目安として約40万円と言われています。
当然ですが、車両を多く保有すればするほどこのコストは嵩んでいくでしょう。
2. 社用車の維持費削減のポイント
それでは、社用車の維持費をできるだけ抑えるには、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは、社用車の維持費削減につながるポイントをご紹介します。
2-1. 維持費を抑えやすい車両・車種を選ぶ
まずは、その車両選びからです。
例えば、普通車ではなく軽自動車を選ぶことで、税金や保険料を削減することができます。
都市部など駐車料金も高額になりやすい所では、コンパクトな軽自動車にすることで利用しやすくなることもあるかもしれません。
また、燃費の良い車両にするのも、コスト削減につながりますね。
車両ごとに積載量などは異なりますので、もちろん使用目的に合わせる必要はありますが、維持費を抑えやすい車種にするのもひとつの方法です。
2-2. 保険の内容を見直す
次に、保険の見直しです。
自動車保険の契約内容を見直し、不必要だと感じる補償オプションは除くなど、費用の最適化を行いましょう。
無事故割引・複数台割引などの特約を活用したり、再度見積もりを取ってみて、安価で自社に合った保険会社を選ぶのも良いですね。
2-3. 定期的なメンテナンスを行う
車両のメンテナンスには費用がかかりますが、メンテナンスを怠って大きな修理が必要になってしまえば、結局コストが嵩んでしまいます。
定期的にオイル交換やタイヤ交換など、メンテナンスを行い、大きな修理を防ぎましょう。
2-4. 稼働状況を見直す

稼働状況の見直しも、コスト削減にとても役立ちます。
効率的なルートを見つけて無駄のないルート計画を立て、走行距離を抑えたり、活用しているシーンを再度見直し、必要な場合のみ車両利用を行うようルールを設けたりして、最小限のコストに抑えましょう。
この後ご紹介するような車両管理システムなどを利用し、稼働率を可視化することも、使用状況を把握し、効率的な運用を行うことにつながります。
2-5. 従業員の意識改革を行う
運転者となる従業員の意識改革でも、燃料費の削減や、事故などによる修理費の削減が可能です。
安全運転を徹底し、また無駄な移動などを防いで、コスト削減につなげましょう。
プライベート利用を防ぐよう、運転記録の管理などを行うのも効果的です。
2-6. 車両管理システムを導入する

車両管理システムとは、社用車の車両情報やドライバー情報を一元管理できるものです。サービスによって使える機能に差はありますが、車両の位置情報や運転内容のほかに、ドライバーの免許更新時期など社用車に関する幅広い情報を管理できることが特徴です。
また、車両管理システムには、社用車予約管理機能が備わっている場合も多いでしょう。
予約状況と稼働している車両、使用者をひと目で確認できるので、予約状況の確認がしやすくなります。
さらに、予約をして車両利用しているか、予約時間内に利用が終わっているか、空予約はないかなど予約状況と実態を確認しやすいので、ドライバーがルールを守っているかも分かりやすくなります。
利用するシステムによってはスマホから予約申請を行うことも可能で、出先からでも車両予約ができれば、利用側・管理側双方の負担を軽減できるでしょう。
車両利用をより効率化することができ、コストの削減につなげられます。
3. 車両管理システム導入のメリット
前述したように、車両管理システムは、コストの適正化にも大きく役立ちます。
しかし、車両管理システム導入で得られるのはそれだけではありません。
車両管理システムの導入には、次のような様々なメリットがあります。
- 車両管理業務が効率化できる
- 事故防止につながる
- 法令の遵守につながる
それぞれ詳しくご紹介します。
3-1. 車両管理業務が効率化できる
社用車を保有する企業で条件に当てはまる企業では、道路交通法などにより、安全確保を行うため「安全運転管理者」の選定が義務付けられています。
安全運転管理者は運転日報の記録指導・管理や車両の運行計画の作成、アルコールチェック、運転者の状況把握など様々な業務を行うことになりますが、こういった車両管理業務は、システムを導入することで、大きく効率化することができるでしょう。
業務負担を削減することは、人件費などの経費削減にもつながるかもしれません。
3-2. 事故防止につながる
車両管理システムにより事故情報や運転者の運転傾向、労働量などをデータ化し、可視化することができ、事故防止など安全確保につながります。
データとして運転傾向や事故などを確認することで、適切な安全指導を行い、運転者の安全への意識を高めることができるでしょう。
また。万が一事故などのトラブルがあった際にもリアルタイムで位置情報などを把握し、素早く対応できます。
3-3. 法令の遵守につながる
車両管理システムでは、前述のように走行記録やメンテナンスの状況などを記録することができ、労働基準法の遵守や、道路交通法の遵守につなげることも可能です。
前述した安全運転管理者も法令として選定が義務とされており、その業務として運転日報やアルコールチェックなどもあるため、これらの実施・記録管理を手軽に行えることも、法令に基づいた管理を行うために非常に役立つでしょう。
4. 最適な車両管理にはアウトソーシングもおすすめ

社用車に関する維持費などのコストをできるだけ抑えるには、車両管理を効率的に行うことが必須です。
そのための車両管理システムの導入などをおすすめしましたが、
「どう改善・効率化して良いか分からない」
「できるだけ自社の業務負担を減らしたい」
という方には、車両管理のアウトソーシングもおすすめです。
車両管理アウトソーシングでは、社用車管理に関する業務を一貫して依頼することができ、交通事故や法律違反・コンプライアンス違反などのリスク軽減をサポートしてくれることはもちろん、データやシステムを活用し、社用車に関わるコストの適正化も叶うでしょう。
車両管理やそのコストに関してお悩みの方は、ぜひアウトソーシングを依頼してみてはいかがでしょうか。
リンク:https://www.carmanagementservice.com/bpo/
まとめ
今回の記事では、社用車の維持費について、その大まかなコストに関してや、社用車の維持費・コスト削減のポイントを詳しくご紹介しました。
社用車の維持管理コストの削減では、車両そのものや保険などの見直しはもちろん、日々の稼働を効率的に行うことが重要です。
ぜひ車両管理システムやアウトソーシングを活用し、安全かつ法令遵守を意識しながら、コスト削減を目指してみてくださいね。


