地震で再注目【低燃費運転】と【災害に強いクルマ】

はじめに

 地震が頻発する地震大国の日本。最近では能登半島地震で住宅が全壊し、車中泊を余儀なくされた方々もいらっしゃいました。被災地では給油可能なガソリンスタンドが減少する事態が起こる中、改めて災害時に役立つ運転方法やクルマが注目されています。そこで今回は低燃費運転と災害に強いクルマについて紹介します。

災害時にも有効な低燃費運転とは?

 能登半島地震で被害の大きかった地域のガソリンスタンドではガソリンを求めて長蛇の列ができ、給油所によっては「1回当たり10リットルまで」といった給油制限が設けているスタンドもありました。そこで災害時に有効となるガソリンを節約できる4つの運転方法をご紹介します。

1.駐停車中のアイドリング時間を減らす

2403_1_1.png アイドリング(エンジンをかけたまま停車すること)は10分間で約0.13Lの燃料を消費するといわれています。アイドリング中はガソリンが無駄に消費されるため、長時間の停車時にはエンジンを切ることが望ましいです。コンビニでの買い物や人待ち、荷降ろしの際にもエンジンを止めるように心がけるだけでも燃費改善につながります。またアイドリングの時間を減らすことで燃費の向上だけでなく、排気ガス排出の削減や駐停車中の騒音が抑えられるといったメリットがあります。

2.急加速・急減速をしない

2403_1_2.png 急加速はエンジンの高回転域を使うことになり、燃費を悪化させます。例えば、信号待ちの際、青に変わった際にアクセルを強く踏み込むと、燃料消費が高まるため、緩やかな加速を心がけることが望ましいです。また急減速もエンジンの回転数を急に下げるため、燃費に悪影響を及ぼします。更に、ブレーキパッドやブレーキディスクに負担がかかり、寿命を短くする原因にもなります。タイヤを摩耗させてしまう原因ともなるので、ゆるやかなアクセル・ブレーキを心掛けましょう。

3.不要な荷物を下ろす

2403_1_3.png 不要な荷物を積んでいると、車が重くなり、動かすために余計なパワーを要するため燃費が悪化します。キャンプ用品やシーズンオフタイヤなど、荷室につい入れっぱなしになっている荷物はないでしょうか?不要な荷物があれば取り出し、燃費改善のため必要最低限の荷物のみで移動しましょう。たとえ10kg程度の比較的軽い荷物でも、ずっと積んだまま走行を続けると少しずつガソリンを余計に消費していることになります。車重を軽量化することで、燃費改善につながるため不要な荷物を積んだままの走行は避けましょう。

4.タイヤの空気圧を適切にする

2403_1_4.png 空気圧が適切でないと燃費が悪化するのはもちろん、タイヤがすり減ってタイヤのひび割れ・パンクの原因にもつながります。テスト結果によるとタイヤの空気圧が指定空気圧よりも30%低下した状態で走行すると、通常の状態で走行した場合に比べ、燃費が約8.5%悪化するという結果が出ています。タイヤの空気圧は、見た目だけで判断することは難しいため、必ずエアゲージを使用して計測し、不足していたら空気充填機で補充することが重要です。燃費の悪化を最小限に抑えるためにはタイヤの空気圧は月に一度点検されることをお勧めします。

災害に強いクルマ

低燃費車

2403_1_5.png 燃費の良い低燃費車として挙げられるのが、燃費30km/L超えのヤリス、アクアやプリウスです。地震などの災害時において、給油可能なガソリンスタンドの減少や、土砂崩れなどによる道路の寸断で目的地までの走行距離が長くなってしまった際に、これらの低燃費車は信頼が高く、改めて低燃費車の需要が高まっています。また一部の低燃費車には「エコモード」が搭載されています。エコモードは燃費を最適化するためにエンジン出力を制限する機能であり、災害時にはエコモードを活用することで、燃料の節約になります。

EV

 電費の良い日本メーカーのEV車は、電費16.6km/kWhC+podで、次に電費9.0km/kWhSAKURAです。ハイブリッドやPHEVEV車は、モーターを動力源としているため、大容量バッテリーを搭載しています。この大容量バッテリーの電力を使えば、様々な電化製品を長時間使えるようになります。
そして地震などの災害時において電気が使えなくなった際に、非常用電源とすることができます。

 例えば、電気ケトルがあれば水を沸かすことができ、カップ麺などが食べられるようになります。何でもできるわけではないですが、電子レンジやホットプレートも使うことができ、多少の調理も可能になるため、非常食以外も食べられるようになります。一般家庭であれば、延長コードさえあればクルマからコードを引き、100V電源コンセントを使う照明をつけることもでき、また電気式ヒーターや扇風機なども使えるようになります。もちろん、災害時の情報を収集するために重要なスマートフォンなどの端末を充電することもできます。
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最後に

 地震が身近な日本だからこそ今回、災害に強いクルマが再注目されたのではないでしょうか。特にEV車は停電時の非常用電源として活用することができるだけでなく二酸化炭素・排気ガスを全く出さないゼロエミッションカーであるため環境に良いという利点もあります。これを機に災害時に備えて社有車やマイカーをガソリン車からEV車への買い替えを検討されてみてはいかがでしょうか。またご検討の際、「EV車は使い勝手がわからなくて不安」という方は一度レンタカーでEV車に乗っていただくことをお勧めします。弊社キムラユニティーではレンタカーの取り扱いもしており、EV車をレンタルすることもできますのでご興味のある方はぜひご相談ください。

 

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