ドライブレコーダーと安全

 車両を管理する上で交通安全への対策は気になるものになると思います。事故は思いがけず起きるものであり、起きてしまった事故の対応は煩わしいものでしょう。そこで注目されているのがドライブレコーダーです。
 そこで今回はドライブレコーダーが交通安全に対してどのような効果があるのか紹介したいと思います。

ドライブレコーダーとは

ドラレコ(イメージ)ドライブレコーダーは、車の前面に取り付けた小型カメラで映像、音声、加速度、ウィンカーの操作等を記録するものです。動画の記録方法には大きく分けて3つの方法があり、車に一定の衝撃を感知した際にその前後数十秒の映像を記録するタイプと、リアルタイムに常時録画するタイプ、スイッチを押して任意のタイミングで記録するタイプとがありますが、これらを組み合わせたものが主流となりつつあります。

安全面のメリットについて

 次に、ドライブレコーダーが安全面でどのようなメリットがあるか紹介したいと思います。

交通事故の証拠

交通事故(言い争い) 交通事故は事故の当事者たちの証言が重要な証拠になります。証言は考え方次第でいか様にも変えることができます。ですから、相手は自分にとって有利になるように主張することが考えられ、意見の食い違いはしばしば起きるものです。そこで過失割合などでのトラブル時に動かぬ証拠として役立つのです。

安全運転の意識付け

安全運転(ドラレコ) ドライブレコーダーを搭載することで、運転者は自分の運転が他の人に見られているので事故は起こさないように気をつけようという意識を持つようになるそうです。さらに映像を確認することで運転のクセを見つめ直すことができ、安全運転学習にも最適ではないでしょうか。

当て逃げ、車上荒らし対策

車上荒らし 駐車監視モードのあるドライブレコーダーはスーパーやコンビニで買い物をしている時に、駐車場で当て逃げや車上荒らしをされたりした時の記録として使うことができます。

交通安全教育への活用

交通安全教育  企業内でのドライブレコーダーを活用した安全教育の導入も進んでいます。映像データを毎日取得できるドライブレコーダーの特徴を活かして、日常の運転映像やヒヤリハット・事故映像を見ながら安全対策を検討する交通安全教育を実施することでドライバーの安全への意識付けに効果があります。

ドライブレコーダーに搭載している安全機能について

 近年、ドライブレコーダーは1万円以下の低価格のものから高機能の数万円するものまで用途によって商品のラインナップは幅広く選択できるようになりました。さらに動画を録画するだけではなく、様々な安全支援機能が追加されたものが販売されています。その安全機能にどのようなものがあるか紹介したいと思います。

前方衝突防止アラート

 前の車との接近を知らせる機能です。わき見などをして走行中に先行車と接近しすぎた場合に、表示とブザー音で知らせます。

車線逸脱アラート

 車線からのはみ出しを知らせる機能です。高速道路などで強い眠気が襲った等、自車の車線逸脱(走行車線からのはみ出し)を検知すると、表示とブザー音で知らせます。

出発遅延警告

 前車が発進したことを知らせる機能です。信号待ちなどで停止している状態で、前の車が発進しても自車が止まったままの場合、表示とブザー音で知らせます。

GPS

 GPSを内蔵していると映像と併せて車速や位置情報等の詳しい状況を記録します。走行中か停車中かの判断、何キロで走行していたかなど、より事故の客観的な判断を可能にしてくれます。また、目印のない見知らぬ土地での事故の際、位置情報から住所を調べる事ができます。

終わりに

 いざと言う時の為にドライブレコーダーは非常に役に立つものです。目的や価格に合った最適なドライブレコーダーを選んで設置するだけでなく、その機能や特徴を生かした運用を行うことによって、その効果は十分に発揮されるでしょう。