最近若者の間で多く利用されている、ワンコイン(500円)で加入できる自動車保険をご存知ですか?車を所有しない若い世代を中心に加入者が増えており、家族や友人の車を借りて運転する際にもリスクにしっかり備えることができるので、現代社会のニーズに見事にマッチした商品といえます。
大学生などの若者は経済的にもマイカーを持つことが難しいため、家族の車を借りて運転する機会が多いようです。また友人同士で遠方までドライブなどに行くことも多いため、ワンコイン自動車保険の必要性が自然と高くなっています。そこで今回は、ワンコイン自動車保険がどのような商品なのかお話したいと思います。
ワンコイン自動車保険とは
ワンコイン自動車保険とは、24時間単位の自動車保険で車を所有しない人が車を借りるときに必要な日数だけ入ることができる便利な保険です。子供が親の車を借りて運転するとき、親の車の自動車保険の契約内容によっては、年齢の条件から外れてしまうことがあります。また、友人から車を借りて運転しているときに事故を起こすと、貸主の自動車保険から補償を受けることになります。すると、貸主が次に自動車保険契約を更新するときに等級が下がり、保険料が上がってしまいます。
そんなリスクをカバーするために便利なのが、24時間単位で加入できる「ワンコイン自動車保険」です。
ワンコイン自動車保険のメリット
1:車に乗る分だけ加入できる
運転する分だけ日数を選んで加入することができるので、たまにしか車を運転しない人にとっては無駄な保険料を支払う必要がないのが最大のメリットです。
2:申し込みはスマートフォンで完結
手続きはスマートフォンで全て完結するので、運転することが決まったらいつでも申し込みが可能です。保険代理店に来店する必要がなく簡単です。スマートフォンがない方でも、保険代理店での契約や契約する保険会社によってはコンビニでの手続きが可能です。
補償内容について
補償内容について保険会社3社で比較してみました。保険料500円での補償では、車両補償は付いていませんが、各社プラス1,000円で車両補償付きの保険のご用意もあります。
保険会社 | 東京海上日動 | 三井住友海上 | あいおいニッセイ同和 | |
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契約内容 | ちょいのり保険 車両補償なしプラン |
1DAY保険 基本の安心Aプラン |
ワンデーサポーター ベーシックプラン |
|
保険料 | 500円 | 500円 | 500円 | |
基 本 補 償 | 対人賠償保険 (無制限) |
○ | ○ | ○ |
対物賠償保険 (無制限) |
○ | ○ | ○ | |
自損傷害保険 | ○ | ○ | ○ | |
乗者傷害(死亡・後遺障害)特約 | ○ | ○ | ○ | |
搭乗者傷害(入通院/一時金)特約 | ○ | ○ | ○ | |
その他補償 | ・ロードサービス ・事故現場アシスト |
・ロードサービス |
・ロードサービス |
|
加 入 方 法 | スマートフォンから申込み | docomo、au、softbank |
× | docomo、au、softbank |
携帯電話(ガラケー)から 申込み |
docomo、au、softbank | × | × | |
コンビニで申込み | × | セブンイレブンのマルチコピー機 | × | |
支払い方法 | 携帯電話料金と一緒に支払い | コンビニ店頭で支払い | 携帯電話料金と一緒に支払い |
加入方法
では、東京海上日動のちょいのり保険を例に挙げて、加入方法をご紹介します。
Step1:運転車ご本人(記名被保険者)情報の事前登録
あらかじめ運転者ご本人(記名被保険者)の情報を登録いただければ、以後のご利用申込みのお手続きの際に入力操作の手間が一部省け、手続き時間が短縮されます。
① QRコードを読み取り、アクセス
② 「空メールを送信する」ボタンをクリックし、空メールを送信
③ ちょいのり保険からメールが届きますので、メール本文のURLから登録フォームにアクセス
④ 画面に従い、氏名、生年月日、免許証番号等の情報を入力(docomoの場合本人確認のため、ネットワーク暗証番号と携帯電話ご契約者の生年月日を入力する必要があります)
⑤ メールが届くと登録完了
Step2:利用申し込み
利用申し込みの際は、借りるお車のナンバー(登録番号)が必要です。
① ちょいのり保険のトップページへアクセス
② メインメニューの「利用申込み」をクリック
③ 画面に従い、利用申し込み内容を入力し、重要事項説明書等を確認
④ 利用申込み内容を確認し、確定ボタンをクリックすると利用申込み完了、契約成立
ワンコイン保険の注意点
安い保険料で短期間での補償が付けられるため、他人の車を運転する際は非常に役立つワンコイン保険ですが、注意しておきたい点もあります。
1日500円という保険料は月換算で計算すると約15,000円、年間で18万円と割高です。車へ乗る頻度によっては、1年契約の保険を契約した方が割安な場合もあるので加入前に検討するといいでしょう。
また車両補償を付ける場合、契約始期日よりも前に登録(日数は保険会社によって異なります)が必要ですので早めに手続きを済ませておく必要があります。補償範囲も「運転中の事故により車の修理が必要な場合」に限定されているので、駐停車中の当て逃げなどは補償されません。さらに車両保険には免責金額と支払限度額が設定されているので、全額補償されるわけではありません。
また、東京海上日動のちょいのり保険とあいおいのワンデーサポーターは、スマホで申込みができますが、docomo,au,Softbankに限定されており、格安スマホからは申込みができません。その場合は、コンビニのマルチコピー機を使って加入できる三井住友海上の1DAY保険がおすすめです。
加入後に「こんなはずではなかった」「なぜ保険金が支給されないの?」という事態にならないよう、契約の際は約款や重要事項説明書を確認しておくことが大切です。
最後に
ワンコイン自動車保険はたまに親や友達から車を借りる、もしくは友達同士で運転を交代しながら出かけるといった「ちょっとだけの運転リスク」に備えるためには最適な保険です。保険会社によっては複数回利用や2人目からの契約に割引が適用されたりと、利用しやすい仕組みも用意されています。ワンコイン自動車保険のメリットとデメリットをよく理解して、より充実したカーライフを過ごすための選択肢のひとつとしてみてはいかがでしょうか。