ながら運転は違反です!

 街中でスマホを見ながら歩いていて、人とぶつかりそうになる人を見かけたことはありませんか。お取引先にメールをしていたり、地図を見ていたり、ゲームをしていたり、と理由は様々あるかと思います。しかし、どのような理由があっても、ながら歩行が危険であるということに変わりはありません。
 では、もしこれが車の運転中だったならどうでしょうか。車の運転は歩行とは異なり、急には止まることができませんし、ながら歩行に比べてより危険な行為であるといえます。
 例えばナビやスマホを操作しながら車を運転すると、ブレーキが遅れてヒヤリハットや追突事故、最悪の場合には死亡事故にも繋がりかねません。知識としては知っているものの、どこか他人事のように考えてしまってはいませんか。
 そこで、今回は我々の身近にある【ながら行為】の危険性についてご紹介します。

事故発生件数について

ながらナビ操作 警視庁によると2018年中の携帯電話使用等に係る交通事故件数は2,790件で、過去5年間で約1.4倍に増加しており、特にカーナビ等を見ながらの事故が多く発生しています。主な要因としては、行き慣れない場所だとどこまで直進なのか、どこを曲がるのかといったことがつい気になってしまい、進行方向からカーナビへ意識が逸れてしまうことが挙げられます。

 また、2015年頃から携帯電話使用による交通事故の件数も年々増加傾向にあります。時速60kmの場合、秒速でおよそ16m進む計算になりますので、運転中にスマホに通知が来たなと3秒間、運転から意識を逸らしただけで約50mも進む計算になります。これでは、重大事故がいつ発生しても何ら不思議ではありません。

携帯電話使用に関わる使用状況別事故件数

運転中の「ながらスマホ」の厳罰化

 前述のとおり、ながら運転が危険な行為であることはお分かり頂けたかと存じますが、一方で、ながら運転による交通事故が増加傾向にあるのも事実です。このような状況を受けて2019年12月1日から、ながら運転の罰則が厳罰化されます。違反点数の引き上げや反則金の値上げのほか、携帯電話を使用しながら、交通事故で人を死亡させたり傷つけたりした場合は、免許の効力仮停止の対象となります。改定前の内容と比較してみると、厳しくなっているのは一目瞭然です。
 施行は12月からですが、今すぐにでも運転手の方々に車に乗ったらスマホは触ってはいけないという認識を持ってもらうように徹底する必要があります。

携帯電話使用等に関する違反点数・反則金の引上げ案(2019年12月1日に施行予定)

携帯電話使用等により交通の危険を生じた場合


改正前改正後
違反点数
2点
酒気帯びの場合 14点
6点(即免許停止)
酒気帯びの場合 16点(免許取り消し)
反則金

大型 12,000円

非反則行為となり、
全て罰則が適用される。
普通 9,000円
二輪 7,000円
小特等 6,000円

携帯電話の保持


改正前改正後
違反点数
1点
酒気帯びの場合 14点
3点
酒気帯びの場合 15点(免許取り消し)
反則金

大型 7,000円 25,000円
普通 6,000円 18,000円
二輪 6,000円
15,000円
小特等 5,000円 12,000円

携帯電話使用等に関する罰則の強化(2019年12月1日に施行予定)

携帯電話使用等により交通の危険を生じた場合


改正前改正後
罰則
3ヶ月以下の懲役または
5万円以下の罰金
1年以下の懲役または
30万円以下の罰金

携帯電話使用等により交通の危険を生じた場合


改正前改正後
違反点数
5万円以下の罰金 6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金

ハンズフリーについて

ハンズフリー 車内での通話方法にハンズフリーがあることは皆さんもご存知かと思いますが、こちらは今回の厳罰化対象である【画面を注視する】という点では違反にはならないという見方もあり、都道府県によって条例で禁止されている場合があるため、規制内容は地域によって様々です

 ただ勘違いしてはいけないのが、禁止されていないからといって危険でない訳ではありません。イヤホン等を耳に挿して通話することで運転から意識が逸れてしまい、結果的に事故が発生する可能性もあります
よって、携帯電話を使用する際には、車を止めて通話をするように心がけましょう

最後に

 スマホやナビは私たちが生活ある上で欠かせない存在となっていますが、ながら運転に限らず、電子機器を操作しながらの行動はとても危険です。法令で定められているからではなく、日常生活の中でも危険な行為だということを一人一人が意識しておかなければなりません
 タイヤが止まっていれば携帯保持違反にならないという話もありますが、基本的には操作をしないことが一番です。どうしても使用しなければならないのであれば、一旦止まってから使用するようにしてください。車を運転する際には、ながら運転のような危険な行動は慎み、常に安全運転を意識して事故のない生活を送りましょう